【英語の文法の学習方法】基本構造・時制・修飾語・接続詞を徹底解説!

英語の文法を学ぶときに、どこから手をつけていいのかわからない人は多いです。英語の文法にはさまざまなルールがあります。基本的な構造や時制、修飾語の使い方などのポイントを押さえることが大切です。

この記事では英語の文法の基本から特別なルールまで、わかりやすく解説します。最後まで読めば、英語の文法を体系的に学ぶための基礎が身に付きます。英語学習の一歩を踏み出し、自信を持って文章を作成するための力をつけましょう。

目次

英語の文法の基本構造

英語の文法の基本構造は、主語と動詞から成り立ちます。基本構造の理解が、英語を正確に使うための第一歩です。英語の文法の基本構造について、詳しく解説します。

主語と動詞

主語は文章の中心人物や物事を示す言葉です。主語があると、誰が何をしているのかが明確になります。動詞は主語が行う動作や状態を示す言葉です。主語と動詞は文の基本要素で、主語と動詞がないと文が成り立ちません。

「犬が走る」という文では「犬」が主語で「走る」が動詞です。主語と動詞があることで文の意味がはっきりと伝わります。主語と動詞の関係をしっかり理解することが重要です。

名詞と代名詞

名詞は人や物、場所や考えなどを示す言葉です。名詞は主語や目的語、補語として使われ、単数形と複数形があります。「dog」は1匹の犬を示す単数形ですが「dogs」は複数の犬を示す複数形です。

代名詞は名詞の代わりに使われ、主格代名詞や所有格代名詞、目的格代名詞などがあります。代表的なものは、以下のとおりです。

主格代名詞所有格代名詞目的格代名詞
Imyme
youyouryou
hehishim
sheherher
ititsit
weourus
theytheirthem
代名詞の分類

主格代名詞の使用で、文章がシンプルでわかりやすくなります。「Tom is a student. He likes studying.」という文章を例に説明します。代名詞「He」の使用で「Tom」を繰り返す必要がありません。所有格代名詞や目的格代名詞も、文章をシンプルにします。

不定代名詞と指示代名詞も覚えましょう。主な不定代名詞は、以下のとおりです。

  • someone
  • anyone
  • nothing
  • everything

不定代名詞は、特定のものを指さないで使える便利な言葉です。

指示代名詞は具体的な物や人を示す際に使われます。以下の指示代名詞を覚えましょう。

  • this
  • that
  • these
  • those

名詞と代名詞の使い分けで、英語の文章はより明確で読みやすくなります。

英語の時制とその他の構造

英語の時制や文の構造の理解は、正確にコミュニケーションをとるために重要です。英語の時制の使い方について、詳しく解説します。

現在形・過去形・未来形

英語の時制は現在形や過去形、未来形があり、異なる時点の出来事や状況を表現するために使われます。各時制の特徴は以下のとおりです。

現在形
現在形は、普遍的な真理や日常の習慣を示す際に使用されます。「I go to school.」の意味は「私は学校に行きます」で、日常的な習慣を表しています。
過去形
過去形は過去の出来事や状況を示す時制です。「I went to school.」の意味は「私は学校に行った」で、特定の過去の時間に関連する出来事を表しています。過去形は動詞に「-ed」を付けるか、不規則動詞を使用します。
未来形
未来形は未来の出来事や状況を示す時制です。「I will go to school.」の意味は「私は学校に行くつもりです」で、意図や予測、計画を示す際に使います。未来形は、助動詞willを使用します。

時制を適切に使い分けることは現在や過去、未来の出来事や状況を伝える際に必要です。英語では正しい時制の使用が重要です。

疑問文と否定文

疑問文は、質問や確認のために使われます。疑問文を作る際は、主語と動詞の順序を逆にします。「Do you like apples?」や「What is your name?」などが例です。

否定文は、動詞の前に「not」を加えて作ります。「I do not like apples.」や「She is not happy.」などです。一般動詞の場合に否定文を作る際は、助動詞「do」を使います。be動詞の場合は、直接「not」を加えてください。

疑問文と否定文を組み合わせた「疑問否定文」もあります。疑問否定文は、質問と否定を同時に行う文です。「Don’t you like apples?」や「Isn’t she happy?」などが例です。疑問文と否定文の構造を理解すると、英語でのコミュニケーションがよりスムーズにできます。

受動態

受動態は、動詞が表す行為が「誰(何)によって」行われるかを強調するための文法構造です。「彼女が本を読んだ」という能動態の文を受動態にすると「本は彼女によって読まれた」と表します。

受動態では能動態の目的語が主語です。受動態は「be動詞 + 過去分詞」の構造を用います。「The cake was eaten by him(ケーキは彼によって食べられた)」が受動態の基本です。

疑問文の場合は「Was the cake eaten by him?(ケーキは彼によって食べられましたか?)」と表記します。受動態は正式な文書や科学論文でよく使われます。「An experiment was conducted(実験が行われた)」などが代表的です。

進行形の受動態では「be動詞+being+過去分詞」を使います。助動詞を用いる場合は「助動詞+be+過去分詞」で表します。「The project will be completed(プロジェクトは完了されます)」などが例です。

英語の修飾語と接続詞

英語の文法において重要な役割を果たす、修飾語と接続詞について解説します。

形容詞と副詞

文の意味を詳しく説明するために使用するのが、形容詞と副詞です。形容詞は名詞を修飾し、主に名詞の前に置かれます。「美しい花」の「美しい」は形容詞で「花」という名詞を修飾しています。形容詞には限定形容詞と叙述形容詞があり、限定形容詞は名詞の前に置かれ、叙述形容詞は動詞の後に置かれる点が特徴です。

副詞は動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。副詞は動詞の後に置かれることが多いです。「彼は速く走る」の「速く」は副詞で「走る」という動詞を修飾しています。副詞には方法や時間、場所、程度などを表すものがあります。形容詞と副詞を正しく使って、文の意味をより具体的に伝えましょう。

前置詞

前置詞は名詞や代名詞の前に置かれ、位置関係や時間、手段などを示すために使われます。前置詞があることで情報がより具体的に伝わります。位置関係を示す前置詞を使用した例は、以下のとおりです。

  • in the park
  • at the station
  • on the table

前置詞は、場所の特定や物の配置を明確に示す際にも役立ちます。時間を示す前置詞を使用した例は、以下のとおりです。

  • in the morning
  • at night
  • on Monday

前置詞を使うと、出来事が起こる時間帯や特定の日を示せます。手段を示す前置詞もあります。「by car」は手段を示す前置詞の使用例で「車で」という意味です。他にも「with a pen」は「ペンで」という意味です。

前置詞を適切に使い分けると、情報がより正確に伝わります。「to the store」は目的地を示し「from the office」は出発点を示します。前置詞を使い分けられるように練習しましょう。

接続詞

接続詞は文と文をつなぎ、関係性や意味を明確にします。接続詞を使うと文章がより自然になり、論理的に展開できます。「because」を使うと理由を述べられ「although」を使うと対比が可能です。

「and」は「私は本を読みます。そして音楽を聴きます」のように2つの行動をつなぎます。「but」は「彼は速い、しかし不正確だ」のように対比を示します。接続詞を使うと読者は関係性を理解でき、情報の受け取りがスムーズです。

英語の文法における特別なルール

英語の文法には、いくつかの特別なルールがあります。特別なルールについて詳しく解説します。

助動詞

助動詞の役割は動詞とともに使われ、動詞の意味を補うことです。代表的な助動詞は、以下のとおりです。

  • can
  • could
  • may
  • might
  • will
  • would
  • shall
  • should
  • must

助動詞は基本的に主語の直後に置かれ、助動詞の後に動詞の原形が続きます。否定文や疑問文を作る際に助動詞は欠かせません。助動詞は時制の変化や話者の意図を示すために重要です。canは「できる」という能力を表し、mustは「しなければならない」という義務を表します。

具体例としてcanは「I can swim.(私は泳げます)」と使います。否定文は「I can’t swim.」と表し、疑問文は「Can you swim?」です。助動詞は一般に短縮形(can’t、won’t)でも使用されます。能力や許可、可能性や義務、意図や推量などの意味を表す助動詞が多いです。

過去形が存在しない助動詞でも、過去の意味を示すために他の表現とともに使われる場合があります。例えばcouldはcanの過去形です。「I could swim when I was a child.(子どもの頃は泳げました)」と表現します。

助動詞を正しく使うことで、より自然でスムーズな英語が話せます。文法のルールを理解し、実際の会話や文章で活用しましょう。

冠詞

冠詞の役割は、特定のものか一般的なものかを示すことです。特定のものを示す場合には定冠詞「the」を使います。一般的なものや初めて言及するものには不定冠詞「a」もしくは「an」を使用してください。

冠詞を使用すると、名詞が特定されているかどうかがわかります。「the book」と言えば特定の本を指しますが「a book」と言えば一般的な本を指します。英語では冠詞が欠かせない要素で、適切な使い分けが重要です。

複数形

名詞の特徴は、単数形と複数形がある点です。多くの名詞は語尾に「-s」や「-es」を追加すると複数形に変わります。「book」は「books」となり「box」は「boxes」と変化します。不規則な複数形もあるため、覚えておきましょう。不規則に変化する複数形の例は、以下のとおりです。

単数形複数形
manmen
womanwomen
childchildren
不規則に変化する複数形

語尾が「y」で終わる名詞は「y」を「i」に変えて「-es」を追加します。語尾が「f」もしくは「fe」で終わる名詞は「f」もしくは「fe」を「v」に変えて「-es」を追加します。

単複同形の名詞もあるため、文脈から単数か複数かを判断してください。単複同形の名詞の例は、以下のとおりです。

  • deer
  • fish
  • sheep

複数形の使い方を理解すると、より正確で自然な英語表現が可能です。英語の文章作成や会話のスキルが格段に向上します。

比較級と最上級

比較級と最上級は、物事や人を比較するために使いますどちらが優れているかや、どのくらい異なるかを明確に示す場合に使用してください。比較級は「-er」か「more」を用いて2つの対象を比較します。最上級は「-est」か「most」を用いて、3つ以上の中で最も優れていることを示します。

短い形容詞や副詞では「-er」と「-est」を使い、長い形容詞や副詞では「more」と「most」を使用する点が特徴です。不規則に変化する単語もあるため注意してください。比較級と最大級の例は、以下のとおりです。

原型比較級最大級
talltallertallest
beautifulmore beautifulmost beautiful
goodbetterbest
比較級と最大級の例

比較級では「than」を使って比較対象を示します。「She is taller than her brother.(彼女は弟より背が高い)」などです。最上級では「in」や「of」を使って範囲や集合を示します。

「He is the best player in the team.(彼はチームで最も優れた選手です)」のように使います。「much」や「far」を追加すると、強調も可能です。「much faster(はるかに速い)」や「far more interesting(はるかに興味深い)」と表現します。

その他の英語の文法

その他の英語の文法について、以下の3つを詳しく解説します。

  • 文型の基本
  • 不定詞と動名詞
  • 関係代名詞

文型の基本

英語の文型は5つの種類があります。

主語+動詞(S+V)
最も基本的な形です。主語と動詞だけで構成される文で、簡単な情報を伝える際に使われます。「The dog barks. (犬がほえる)」などです。
主語+動詞+補語(S+V+C)
動詞の後に補語が続き、補語は主語の状態や性質を説明します。「She is a teacher. (彼女は先生です)」などです。
主語+動詞+目的語(S+V+O)
動詞の後に目的語が続き、目的語は動詞の対象となるものを示します。「He reads a book. (彼は本を読む)」などです。
主語+動詞+目的語+目的語(S+V+O+O)
動詞の後に2つの目的語が続きます。1つ目の目的語は間接目的語、2つ目は直接目的語です。「She gave him a gift. (彼女は彼にプレゼントを渡した)」などです。
主語+動詞+目的語+補語(S+V+O+C)
動詞の後に目的語と補語が続きます。補語は目的語の状態や性質を説明します。「They made him their leader. (彼らは彼をリーダーにした)」などです。

文型を意識すると、より複雑な文章も簡単に理解できます。

不定詞と動名詞

不定詞は「to+動詞の原形」で構成されます。用法は以下のとおりです。

  • 名詞的用法
  • 形容詞的用法
  • 副詞的用法

名詞的用法の不定詞は主語や目的語、補語として使われます。「本を読むことは楽しい」という文ではTo read books is fun.」となり、不定詞が主語の役割を果たします。形容詞的用法の不定詞は名詞を修飾し「読むべき本がある」と言う場合は 「I have a book to read.」です。

副詞的用法の不定詞は動詞や形容詞、副詞を修飾します。「お会いできて嬉しい」と言う場合は「I am glad to meet you.」です。

動名詞は動詞の原形に「-ing」を付けて主語や目的語、補語として使われます。「本を読むことは楽しい」という文ではReading books is fun.と表し、動名詞が主語です。動名詞には形容詞的用法や副詞的用法は存在しません。

一部の動詞は不定詞と動名詞のどちらも目的語として取れる場合がありますが、意味が異なることがよくあります。「読むことが好き」と言う場合には「I like reading.」です。「あえて言うなら読むことが好き」とニュアンスを強調する場合には「I like to read.」と表します。

関係代名詞

関係代名詞を使うと、複数の文を1つにまとめられます。「This is the book. I bought it yesterday.」が例です。「This is the book that I bought yesterday.」と1文で表せます。関係代名詞は以下のとおり5つあります。

who
「who」は人を示す主格です。「The man who is talking is my teacher.」では「who」が話している人を指しています。
whom
「whom」は同じく人を示しますが、目的格です。「The person whom I met yesterday is my friend.」では「whom」は昨日会った人を示します。
whose
「whose」は物や人の所有関係を示す所有格です。「The girl whose book I borrowed is my classmate.」などです。「whose」が本の所有者を示します。
which
「which」は物や動物を指し、主格と目的格の両方で使われます。「The car which is parked outside is mine.」が例です。
that
「that」は制限用法で使われることが多く、物や人を示します。「The book that I read was interesting.」という文で使います。

非制限用法では関係代名詞の前にカンマが必要です。「My brother, who lives in New York, is a doctor.」などです。カンマが追加され、文の意味が変わることを意識する必要があります。関係代名詞は先行詞を修飾する役割を持ち、文中の位置によって意味が変わることもあります。

まとめ

英語の文法は、基本的な構造の理解が大切です。主語や動詞、名詞の基本的な役割を押さえましょう。時制や受動態、疑問文と否定文の使い方を理解することも重要です。

形容詞や副詞、前置詞などをうまく使うと表現が豊かになります。助動詞や冠詞、複数形などの特別なルールも覚えると、より複雑で正確な文章が書けます。知識を身に付け、英語の文法を効果的に使いこなしましょう。
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