英語で自己PRを書く際に「何から始めたらいいかわからない」という方は多いです。英語で自己PRを書く際は、英語力を効果的にアピールするコツや注意点を知ることで、採用担当者に良い印象を与えられます。
この記事では英語で自己PRを書くポイントや、英語力を効果的にアピールする方法、英語面接の方法などを解説します。英語面接の自己PRで役立つフレーズも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事を読めば、英語で採用担当者の目を惹く自己PRが書けるようになり、面接で自信を持って自分をアピールできます。
英語の自己PRの書き方のポイント
英語で自己PRを書く際には、下記のポイントを意識することで、より効果的なアピールができます。
- 自分の強みを明確にする
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 数字や具体的なデータを用いる
- 企業でどのように役立つかを強調する
自分の強みを明確にする
自分の強みを明確にすることは、英語での自己PRを成功させるための第一歩です。自分がどんな能力や経験を持っているのかを具体的に理解していないと、相手に効果的に伝えられません。
自分の特技や過去の経験を踏まえ、自己分析を行いましょう。洗い出した自分の強みをリスト化しておくと、後から整理しやすくなります。強みの一例は下記のとおりです。
- コミュニケーション能力が高い
- 責任感が強い
- 問題解決能力が高い
- チームワークの経験がある
- リーダーシップがある
自分の強みを理解していれば、自信を持って自己PRを書け、採用担当者に魅力がしっかり伝わります。
具体的なエピソードを盛り込む
自分の強みが洗い出せたら、強みを強調するための具体的なエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードとして経験や実績を盛り込むことで、採用者に強みを証明できます。
下記は強みと具体的なエピソードの例です。
自分の強み | 具体的なエピソード |
リーダーシップとプロジェクト管理能力 | プロジェクトリーダーとして、期限内にチームをまとめてプロジェクトを完了させた経験 |
交渉力と国際的なビジネススキル | 海外のクライアントと交渉を行い、契約を成立させた実績 |
英語でのコミュニケーション能力とプレゼンテーションスキル | 英語でのプレゼンテーションを社内会議で行い、プロジェクトの承認を得た経験 |
英語を実践的に使える能力 | 留学中に現地企業でインターンシップを行い、ビジネス英語を実践的に使った経験 |
数字や具体的なデータを用いる
数字や具体的なデータを使用することは、効果的な自己PRをするうえで非常に重要です。数字や具体的なデータを示すことで、自己PRの具体性と説得力が格段に向上し、実績や能力を明確に伝えられます。
具体的な例は以下のとおりです。
- 前年に比べて売上を20%増加させた
- 6ヶ月間でプロジェクトを完了させた
- コストを15%削減した
- 同僚と比べて2倍の成果をあげた
企業でどのように役立つかを強調する
自分の強みが採用を受ける企業でどのように役立つかを強調しましょう。求められるスキルと自分の強みを関連付けることで、自分がいかに企業のニーズに合った人材であるかをアピールできます。企業が求めるスキル・価値観・課題と、強調したいスキルや提案の一例は、下記のとおりです。
企業が求めるスキル・価値観・課題 | 強調したいスキル・提案 |
リーダーシップがある人材を求めている | プロジェクトを成功に導いた経験 |
環境保護を重視している | 環境のために取り組んだ活動(ボランティアなど) |
業務効率化を求めている | 新しいツール導入の提案 |
競合他社との差別化が課題 | 競合他社ではなくその企業を選んだ理由 |
企業が求めるスキルを把握し、自分のスキルや経験とリンクさせて説明することは有効な手段です。企業のミッションやビジョンに共感を示し、企業文化に合う人材であることをアピールしましょう。
企業が直面している問題や課題を理解し、課題解決に向けたアイデアを提案するのもアピールの手段といえます。企業に対する強い関心を示し、採用担当者に自分が入社したときの具体的なイメージを持たせられます。
英語力を効果的に自己PRする方法
英語力を効果的に自己PRする方法は以下のとおりです。
- 英語資格のスコアを示す
- 英語の習得理由と努力を語る
- 英語力を仕事で活かす方法をアピールする
英語資格のスコアを示す
自分の英語力を証明するためには、英語資格のスコアを具体的に示すことが有効です。英語資格のスコアがあれば、採用担当者が英語力を客観的に評価しやすくなります。
外資系企業や海外の企業で就職したい場合、英語力のアピールになるスコア目安は下記のとおりです。
- TOEICスコア:730点以上
- TOEFLスコア:80点以上
- IELTS:6.0以上
英語力をアピールするために、TOEICやTOEFL、IELTSなどのスコアを記載することを推奨します。
英語の習得理由と努力を語る
自分が英語を習得した理由と、習得に向けて行った努力を説明することも、英語力を示すための有効な手段といえます。学習意欲や目標意識が伝われば、採用担当者に好印象を与えることが可能です。
英語を習得した理由の例を紹介します。
- グローバルなコミュニケーション能力を身につけたい
- 海外で仕事をしたい
- 英語の映画やドラマを字幕なしで楽しみたい
- 英語で書かれた文献やニュースを理解したい
- 英語を使う仕事でのキャリアアップを目指していた
英語を習得するために行った努力例として、次のようなものが挙げられます。
- 英会話レッスン
- 英語の読書やリスニング
- オンラインコミュニティへの参加
- 英語の日記
- 資格試験への挑戦
英語力を仕事で活かす方法をアピールする
英語力を示すためには、自分の英語力をどのように仕事に活かすかを具体的に示すことも重要です。具体的な活用方法を示すことで、英語力が単なる語学力以上の価値を持ち、仕事においても大きな強みとなります。
英語でのプレゼンテーションや会議の経験、英語資料の翻訳や作成に貢献した経験をアピールするのがおすすめです。高いスキルがあると伝えられます。
英語を使った市場調査や分析の経験があれば積極的にアピールしましょう。データをもとにした意思決定に役立つ能力があることが示せます。
英語面接で自己PRを行う際のポイント
英語面接で自己PRを行う際の以下のポイントを解説します。
- 事前準備を行う
- 簡潔に伝える
- ジェスチャーを活用する
- 英語で書いた履歴書を用意する
事前準備を行う
英語面接で自己PRを成功させるためには、事前準備が欠かせません。面接企業の詳細をリサーチしましょう。企業の文化や価値観を理解することは、自己PRの内容を企業に合わせて調整する助けになります。
自分の強みや経験を具体的にアピールするための準備も必要です。成功体験や失敗から学んだことなど、具体的なエピソードを用意しておくと良いです。
模擬面接を行うこともおすすめです。友人や家族に協力してもらい、実際の面接のように質問をしてもらうことを推奨します。模擬面接を行って本番の緊張を軽減させ、自信を持って話せるようになりましょう。
簡潔に伝える
英語面接では自己PRを簡潔に伝えることが重要です。限られた時間の中で多くの情報を効果的に伝える必要があります。自己PRは、1分以内で完結させることを目標にしましょう。区切りを入れて話すことや、明瞭な発音を心がけることで、聞き手の理解を促せます。
ジェスチャーを活用する
ジェスチャーを活用することも、英語面接での自己PRをより効果的にするポイントです。ジェスチャーを使って視覚的に情報を伝えることで、話に説得力を持たせます。面接官にポジティブな印象を与えることにもつながります。
ジェスチャーは、適切なタイミングで自然な動きを取り入れるのが重要です。手を広げる動作は大きなアイデアや概念を示す際に役立ちます。小さな動作や手のひらを下に向ける動作は具体的な詳細や制限を示すのに有効です。
注意点としては、ジェスチャーが過剰になりすぎないようにすることが挙げられます。下手なジェスチャーは逆効果になることがあるので、自然な動きを心がけましょう。ジェスチャーはあくまでも言葉の補完として使うべきです。役割をしっかり理解して練習すれば、自分の強みや熱意を効果的に伝えられます。
英語で書いた履歴書を用意する
海外での就職活動においては、英語で書いた履歴書を用意することも非常に重要です。英語の履歴書は国際的な企業での採用プロセスにおいて基本的に必要なものであるといえます。
下記のポイントを押さえることで、質の高い英語の履歴書を作成できます。
- プロフェッショナルなフォーマットを用いる
- 職歴・学歴・スキルなど明確な項目を設ける
- 簡潔かつ具体的な文章で記述する
英語で履歴書を書くときは、言語のミスを避けるために、ネイティブのチェックを受けることもおすすめです。履歴書だけでなくカバーレターも英語で用意すれば、より一層良い印象を与えられます。
英語面接の自己PRで役立つフレーズ集
英語面接の自己PRで役立つ以下のフレーズ集を解説します。例文を参考に、経験や経歴を具体的な数字や例を用いてアピールすれば、採用担当者に自分のスキルと実績を効果的に伝えられます。
- 自己の性格をアピールするフレーズ
- 経験や経歴をアピールするフレーズ
- 将来の目標を伝えるフレーズ
自己の性格をアピールするフレーズ
自己の性格をアピールするには、具体的な言葉で自分の強みを伝えることが重要です。以下のフレーズを使うと、自分の性格や働き方を明確に伝えられます。
“I am a proactive and dedicated individual who takes initiative.”
「私は、自ら進んで行動し、献身的に取り組む人物です。」
“I am highly adaptable and thrive in fast-paced environments.”
「私は非常に適応力が高く、スピード感のある環境で力を発揮します。」
“My greatest strength is my ability to work well under pressure.”
「私の最大の強みは、プレッシャーの下でうまく働く能力です。」
経験や経歴をアピールするフレーズ
経験や経歴をアピールする際は、自分の実績を具体的に説明することが重要です。具体的な実績を示すことは、経験や経歴をより強力にアピールすることにつながります。
英文の例 | 日本語訳 |
I have over 5 years of experience in the IT industry. | 私はIT業界で5年以上の経験があります。 |
My previous role at ABC involved managing a team of 10 people, which honed my leadership skills. | ABCでの前職では、10人のチームを管理し、リーダーシップスキルを磨きました。 |
I have a proven track record of achieving sales targets, demonstrated by consistently exceeding my goals by 15%. | 私は販売目標を達成した実績があり、目標を15%上回る成果を上げました。 |
I have worked on over 30 projects related to software development, showcasing my expertise in project management. | ソフトウェア開発に関連する30以上のプロジェクトに携わり、プロジェクト管理の専門知識を習得しました。 |
将来の目標を伝えるフレーズ
将来の目標を伝える際は、自分のビジョンやキャリアプランを明確にすることが大切です。将来の目標やビジョンを明確に伝えるフレーズは下記のとおりです。
“My ultimate objective is to become a project manager leading international teams”
「私の究極の目標は国際チームを率いるプロジェクトマネージャーになることです。」
“My long-term goal is to become a senior manager and lead innovative projects that drive the company’s success.”
「私の長期的な目標は、シニアマネージャーとなり、革新的なプロジェクトを率いて会社の成功に貢献することです。」
“In the future, I aim to take on leadership roles and drive projects that contribute to the company’s growth.”
「将来、私はリーダーシップを発揮し、会社の成長に貢献するプロジェクトを推進したいと考えています。」
英語で自己PRする際の注意点
英語で自己PRをする際には、下記の重要な注意点があります。
- 英語力のみに焦点を当てない
- 資格がない場合もアピールの余地がある
- 誇張した表現は避ける
英語力のみに焦点を当てない
英語で自己PRをする際には、英語力だけでなく他のスキルや経験も強調することが重要です。企業は総合的な能力を求めています。
英語を使ってどのような成果を上げたのかを示しましょう。国際プロジェクトを成功させた経験や、英語での交渉で成果を上げたエピソードなどは有効です。英語力だけでなく問題解決能力やリーダーシップもアピールできます。
英語力が業務にどのように役立つかを明確にすることも重要です。英語での報告書作成や国際会議での発表など、具体的な業務シチュエーションを説明しましょう。企業にとって英語力がどのように有益かを伝えられます。
資格がない場合もアピールの余地がある
TOEICなどの資格がない場合も、英語力をアピールする余地はあります。自分の経験や能力を具体的にアピールすれば、他の応募者との差別化を図ることが可能です。英語力を活かした業務経験や、継続的な学習意欲を示すことで、採用担当者に対して強い印象を与えられます。
英語を使った仕事の実務経験や、海外でのプロジェクト経験を強調することで、十分に評価される可能性があります。英語でのメール対応や、海外のクライアントとの会議で話した経験などを具体的に挙げると効果的です。
英語でのコミュニケーション能力をアピールすることも重要です。英語の研修や自己学習の取り組みを述べることで、継続的に努力している姿勢を示せます。異文化理解や国際経験を強調することも、採用担当者に好印象を与えるポイントです。
誇張した表現は避ける
信頼性が損なわれる可能性があるため、誇張した表現は避けることが大切です。「誰もが認める英語力」や「完璧なスキルを持つ」といった表現は誇張と捉えられます。実際の能力との差が生じた場合にマイナスイメージを与えます。
過度な形容詞や誇張した言葉は控え、具体的な事例を挙げて事実に基づいた表現をすることで、相手に信頼感を高めましょう。
まとめ
英語での自己PRには、自分の強みを明確にし、具体的なエピソードや数字を用いて説明することが大切です。英語資格のスコアや習得の理由、努力を示すことで、英語力の高さをアピールしましょう。英語力をどのように仕事で活かせるかを具体的に伝えることが重要です。
英語面接は、事前準備をしっかり行い、簡潔に伝える必要があります。ジェスチャーを活用することで、コミュニケーションが円滑になります。英語力だけでなく全体的な強みをアピールできるように心がけ、誇張せず事実を正確に伝えることが大切です。
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