プログラミング言語の種類や選び方とは?おすすめのプログラミング言語も紹介

  • プログラミング言語の種類が多すぎて選べない
  • どの言語を学べば海外で働けるチャンスが増えるのかわからない
  • 初心者に優しいプログラミング言語を知りたい

海外での就職を目指す20〜30代にはプログラミングスキルは武器ですが、どの言語を選べばいいか悩む人は多数います。将来性や需要の高い言語を選ばなければ、海外で求められるエンジニアにはなれません。この記事では、プログラミング言語の種類や特徴、選び方について詳しく解説します。

記事を読めば、自分に合ったプログラミング言語を見つけ、効率的に学習を進められます。海外で働くチャンスを増やすには、需要の高いプログラミング言語の選択が重要です。Web開発やAI関連の言語を学べば、グローバル市場での競争力が高まります。
» 自分に最適な方法で学習する!プログラミングの始め方

目次

プログラミング言語の種類

プログラミング言語にはさまざまな種類があり、異なる特徴や用途を持っています。学習する際は、目的や興味に合わせて適切な言語を選びましょう。プログラミング言語の種類は、以下のとおりです。

  • 手続き型言語
  • オブジェクト指向言語
  • 関数型言語
  • スクリプト言語

手続き型言語

手続き型言語は、システムプログラミングなどの分野で広く活用されている、プログラミング言語の基本的な種類の一つです。プログラムを命令の順序として記述し、順番に実行します。実行順序が明確であり、変数の値を変更しながら処理を進めるのが特徴です。小規模なプログラムに適しており、初心者が学習しやすい言語です。

代表的な手続き型言語には、C言語やFORTRAN、COBOLなどがあり、構造化プログラミングの基礎となっています。手続き型言語は、処理の流れが直感的で理解しやすいメリットがあります。低レベルな制御が可能で、実行効率が高い点も特徴です。大規模開発では保守性が低くなる場合があるため、注意してください。

オブジェクト指向言語

オブジェクト指向言語は、データと処理をひとまとめにした「オブジェクト」を軸にプログラムを作る仕組みです。現実世界を表現しやすく、大規模プログラムに適しています。コードの再利用が簡単で、保守性を向上できます。オブジェクト指向言語の特徴は、以下のとおりです。

  • カプセル化:データと処理をまとめて外部から隠す
  • 継承:既存の性質を引き継ぎ、新たなオブジェクトを作成する
  • 多態性:同じ名前の処理を状況に応じて異なる動作に変更する

JavaやC++、C#が代表的なオブジェクト指向言語です。Python、Rubyも含むオブジェクト指向言語は、大規模なソフトウェア開発で広く利用されています。オブジェクト指向プログラミングを学ぶと、複雑な問題を整理して解決する力が身に付きます。IT業界で働きたい人に役立つスキルです。

関数型言語

関数型言語は、数学的な関数の概念にもとづいたプログラミング手法で、金融や通信の分野で人気がある言語です。データを変更せず、純粋な関数を重視します。副作用を最小限に抑え、データの不変性を保つのが特徴です。高階関数や再帰を活用し、並行処理や並列処理に適しています。

HaskellやScala、Erlangが代表的で、複雑な問題を簡潔に表現し、大規模や分散システム開発に適しています。F#やClojureも含まれる関数型言語は、コードの読みやすさや保守性を向上させます。ただし、独自の考え方に慣れるまで時間がかかる場合があるので、気を付けましょう。

スクリプト言語

スクリプト言語は、簡単に使えて素早く開発できる言語です。コンパイルが不要で、すぐに実行可能な点が特徴です。代表的なスクリプト言語にはPythonやJavaScript、Rubyなどがあります。初心者にも学びやすく、多くの人に利用されています。スクリプト言語の特徴は、以下のとおりです。

  • 簡単な文法で書ける
  • すぐに実行できる
  • 対話形式で使える
  • 自動化やWeb開発に適している

スクリプト言語は、Webサイト作成やシステム自動化、データ分析など多様な用途で活躍します。大規模なソフトウェア開発には適さない場合があります。初めてプログラミングを学ぶ人には、スクリプト言語は入門に最適です。簡単に始められ、すぐに結果が確認できるため、プログラミングの楽しさを実感しやすくなります。
» 初心者におすすめのプログラミング言語と選び方・学習のポイント

主要なプログラミング言語

プログラミング言語は、ソフトウェア開発に欠かせません。多くの言語が存在し、それぞれ特徴や得意分野が異なります。言語選びは目的や興味に応じて行うことが重要で、適切な選択により効率的な学習が可能になります。主要なプログラミング言語は、以下のとおりです。

  • Python
  • JavaScript
  • Java
  • C#
  • PHP
  • Ruby
  • C++

Python

Pythonは、初心者からベテランまで幅広い開発者に人気のプログラミング言語です。人気の理由は、シンプルで読みやすい文法と高い汎用性にあります。データ分析やAI開発に強みを持っています。豊富なライブラリを備え、Webアプリケーション開発に最適です。

データサイエンスや機械学習の分野では、Pythonは欠かせません。大手企業にも広く採用されており、将来性の高い言語です。Pythonはクロスプラットフォーム対応で、さまざまな環境で動作します。自動化スクリプトの作成にも向いており、業務の効率化に役立ちます。

活発なコミュニティがあるため、困ったときに情報を見つけやすい点も魅力です。シンプルなコードで多くの作業が可能なPythonは、海外で活躍したい人にも頼れるツールです。

JavaScript

JavaScriptは、Webブラウザで動作する汎用スクリプト言語で、フロントエンド開発に欠かせません。プログラミング初心者にも適した言語です。大規模なコミュニティと豊富な学習リソースがあり、困ったときにも情報を見つけやすい環境が整っています。JavaScriptの特徴は以下のとおりです。

  • 動的なWebサイト作成
  • 非同期処理
  • JSON形式のデータ処理
  • クロスプラットフォーム対応

Node.jsでJavaScriptはサーバー開発に対応でき、React Nativeによりモバイル開発も可能です。TypeScriptで安全性が向上し、WebAssemblyとの連携も進展しています。進化を続けるJavaScriptは、需要が高く、将来性のある言語です。

Java

Javaは、大規模なエンタープライズシステムからAndroidアプリの開発まで活用されており、将来性の高い言語です。Javaには「Write Once, Run Anywhere」という考え方があります。一度書いたコードで、さまざまな環境で使えるアプリケーションを作れるのがメリットです。

堅牢性と安全性、豊富なライブラリもJavaの強みで、複雑なシステムの開発や保守が容易になります。コードを書く際に細かな決まりのある静的型付け言語であるため、初心者にとっては学習のハードルがやや高くなります。クラウドやビッグデータ処理、IoTなどの最新技術分野で重要な役割を果たすのも特徴です。

C#

C#は、マイクロソフトが開発した汎用プログラミング言語です。.NET Framework上で動作し、オブジェクト指向プログラミングをサポートしています。強力な型付け言語であり、Windows開発に適しています。C#の特徴は以下のとおりです。

  • クロスプラットフォーム開発
  • 多様なアプリケーション開発
  • Unityスクリプト言語
  • 大規模企業システム開発

C#は、豊富なライブラリやフレームワークの活用で、生産性と保守性を高められます。最新の技術にも対応しやすいのが特徴です。Visual Studioという強力なIDEを利用すれば、効率的な開発が可能です。大規模な開発者コミュニティがあるため、困ったときにサポートを得やすい環境が整っています。

PHP

PHPは、Webアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。使いやすさと高い汎用性から、多くの開発者に選ばれています。PHPはサーバーサイドで動作し、WordPressなどの人気CMSに採用されている言語です。大規模Webサイトやオンラインショップの開発にも適しています。

データベースとの連携が容易で、幅広いWeb開発プロジェクトに対応できる点が特徴です。多くのレンタルサーバーで利用可能なため、作成したWebサイトを簡単に公開できます。PHPには豊富なフレームワークやライブラリが存在します。

LaravelやSymfonyなどの人気フレームワークを使えば、効率的に開発を進められるのが特徴です。PHPの需要は高く、多くの企業がPHP開発者を求めています。活発なコミュニティがあるので、困ったときに情報を見つけやすく、初心者が学びやすいのも魅力の一つです。

Ruby

Rubyは、日本人プログラマーが開発したオブジェクト指向スクリプト言語です。シンプルで読みやすい文法が、Web開発での人気の理由となっています。初心者でも短期間でプログラミングの基礎を習得できます。Rubyの特徴は、以下のとおりです。

  • 自然言語に近い文法構造
  • Webアプリケーション開発への適性
  • 高い生産
  • 活発なコミュニティサポート

Ruby on Railsとの組み合わせで、効率的にWebアプリケーションを開発できるため、生産性が高いのも特徴です。実用性が高く、大規模Webサイトでの採用実績もあります。オープンソースで提供されているため、無料で利用できます。クロスプラットフォーム対応で、さまざまな環境で動作する点も魅力的です。

C++

C++は、高速で効率的な実行が可能なプログラミング言語です。システムプログラミングやゲーム開発など、パフォーマンスを重視する場面で広く利用されています。オブジェクト指向プログラミングをサポートし、メモリ管理を細かく制御できる点が特徴です。

大規模で複雑なソフトウェアやクロスプラットフォームの開発にも適しています。C++は、豊富なライブラリやフレームワークを活用できるため、組み込みシステム開発でもよく使用されます。初心者にはやや難しい側面がありますが、パフォーマンスが重要な分野でキャリアを築きたい人におすすめの言語です。

その他のプログラミング言語

主要な言語以外にも、多くのプログラミング言語が存在します。それぞれに特徴があり、用途に応じて適切な言語を選ぶことが重要です。言語を選ぶ際は、自分の目標や興味のある分野に合わせて検討しましょう。業界のトレンドや求人市場の動向も参考になります。代表的な言語は、以下のとおりです。

  • Swift
  • Kotlin
  • Go
  • Rust
  • TypeScript

プログラミング言語は日々進化しているため、新しい技術にも目を向けましょう。基本的な概念は多くの言語で共通しているため、1つの言語をしっかり学べば他の言語も習得しやすくなります。
» プログラミング言語の将来性|習得すべき言語を見極めよう!

プログラミング言語の選び方

プログラミング言語の選び方は、海外でのITキャリアを目指すうえで重要です。適切な言語選択で効率的な学習とキャリアの可能性が広がります。選び方のポイントは、以下のとおりです。

  • 目的で選ぶ
  • 難易度で選ぶ
  • 需要と将来性で選ぶ

目的で選ぶ

プログラミング言語を選ぶ際は、自分の目的に合った言語の選択が重要です。目的ごとに適した言語が異なるため、自分が取り組みたい分野を明確にしましょう。Webアプリケーション開発には、JavaScriptやPython、Rubyなどが適しています。

モバイルアプリ開発には、iOS向けにはSwift、Android向けにはKotlinがよく選ばれます。両方のプラットフォームで動作するアプリを開発したい場合は、React Nativeも有力です。データ分析や機械学習に興味がある場合は、豊富なデータ処理や統計分析のライブラリを備えたPythonやRが適しています。

ゲーム開発を目指すなら、高性能なゲームエンジンやリアルタイム処理に適したC++やC#が最適です。システムプログラミング志望なら、オペレーティングシステムやデバイスドライバの開発で利用されるCやC++を選択しましょう。

目的に合った言語を選ぶことで効率よく学習を進められます。幅広いスキルを身に付けるには、1つの言語にこだわらず、複数の言語を学びましょう。

難易度で選ぶ

プログラミング言語の難易度は、初心者から上級者まで幅広く存在します。効率的に学習を進められるため、自分のスキルレベルに合った言語の選択が重要です。難易度だけでなく、目的や興味、将来のキャリアプランも考慮しましょう。難易度別の例は、以下のとおりです。

初心者向け
文法が比較的シンプルで、学習リソースが豊富なPythonやJavaScriptから始めるのがおすすめです。プログラミングの基本概念を学びやすく、実践的なプロジェクトにも活用できます。
中級者向け
JavaやC#は、オブジェクト指向プログラミングの概念を学べます。大規模なアプリケーション開発でよく使われるので、実務スキルの向上にも有効です。
上級者向け
C++やRust、Haskellを学べば、最適化や新たな概念が習得でき、スキルアップが期待できます。

需要と将来性で選ぶ

需要と将来性は、プログラミング言語を選ぶ際に重要な要素です。将来性のある言語を学べば、長期的なキャリアの可能性が広がります。現在の需要を把握するには、求人数や市場シェアを確認しましょう。成長率や将来予測を調べると、将来的な需要の変化を見通せます。

業界トレンドや新技術との親和性も考慮してください。オープンソースコミュニティの活発さや、クラウドプラットフォームとの統合性も注目しましょう。国際的な需要や地域ごとの人気を調査することも有益です。言語の進化速度や、継続的な改善が見込めるかどうかも評価基準となります。

教育リソースや学習コミュニティが充実している言語は、初心者にも取り組みやすくなります。総合的に評価すれば、自分に合った需要と将来性のある言語の発見が可能です。技術の進歩は速いため、常に最新の情報を確認しましょう。

用途別のおすすめプログラミング言語

プログラミング言語の選択は、用途によって異なります。自分の目標や興味に合わせて言語を選びましょう。おすすめプログラミング言語と用途は、以下のとおりです。

  • Web開発に適した言語
  • スマートフォンアプリ開発に適した言語
  • ゲーム開発に適した言語
  • AIや機械学習に適した言語
  • 組み込みシステム開発に適した言語

Web開発に適した言語

Web開発に適した言語は、幅広いWeb開発プロジェクトに対応可能です。JavaScriptはフロントエンド開発の標準言語として広く使われ、動的なWebページの作成やUI実装に適しています。HTML/CSSはWebページの構造とデザインを定義するために欠かせません。

バックエンド開発ではPythonが人気で、データ処理やAI統合に活用されています。PHPはCMSのWordPressで広く使われ、RubyはRuby on Railsを用いて効率的な開発が可能です。Web開発の基礎を習得し、フロントエンドからバックエンドまで幅広いスキルを身に付けられます。

スマートフォンアプリ開発に適した言語

スマートフォンアプリ開発に適した各言語の特徴を理解し、目的に合った言語を選ぶと、効率的にアプリ開発が進められます。スマートフォンアプリ開発に適した言語は、以下のとおりです。

iOS向けアプリ開発
Apple社が開発した、安全性の高いSwiftが適しています。読みやすく、効率的にアプリを作成できる点が特徴です。
Android向けアプリ開発
Kotlinは新しい言語で、簡潔に書けるのが特徴です。Javaは長い歴史があり、多くの開発者に支持されています。
クロスプラットフォーム開発
React NativeやFlutterを使うと、1つのコードベースでiOSとAndroid向けアプリの作成が可能です。
ハイブリッドアプリ開発
JavaScriptを使用すると、Webアプリをモバイルアプリとしてパッケージ化できます。Web開発のスキルを活かせる点が魅力です。

ゲーム開発に適した言語

ゲーム開発に適した言語には、高性能で柔軟性があり、多くのゲームエンジンで使用されているC++やC#、Javaがあります。C++は、高速な処理と細かい制御が可能なため、大規模ゲームの開発に適しています。多くの有名ゲームエンジンがC++で構築されており、ゲーム業界での需要も高い傾向です。

C#は、Unityエンジンで使用される言語で、習得が容易です。さまざまなプラットフォーム向けにゲームを開発できるため、初心者にも向いています。Javaは、Android向けゲーム開発で人気です。クロスプラットフォーム対応が可能で、一度書いたコードを他の環境でも利用できます。

Luaは既存のゲームエンジンを拡張するのに使われる軽量な言語です。Pythonは簡単なゲームやAIの実装に適しており、JavaScriptはブラウザゲーム開発でよく使われます。ゲーム開発の技術は日々進化しているため、新しい技術や言語にも注目しましょう。

AIや機械学習に適した言語

AIや機械学習に適した言語として、Pythonが最も人気があります。豊富なライブラリを利用できるので、初心者でも扱いやすい言語です。自分の目的や興味に合わせた最適な言語が、成功への第一歩となります。AIや機械学習に適した言語は、以下のとおりです。

  • R:統計解析に強く、データ分析に特化している
  • Julia:科学計算に適しており、高速計算処理できる
  • MATLAB:数値計算や信号処理に優れている
  • Scala:分散処理に適し、大規模データの処理で活用される
  • Java:TensorFlowなどのフレームワークと組み合わせて使用できる
  • C++:高速な実行が求められる場面で選ばれる

組み込みシステム開発に適した言語

組み込みシステム開発には、ハードウェアを直接制御する低レベルな操作が可能なC言語とC++が使われます。C言語はメモリ効率が高く、高速な処理が可能です。リソースの限られた環境で重宝されます。C++はC言語の機能に加えてオブジェクト指向プログラミングをサポートし、複雑なシステム開発に向いています。

最近注目されているRustは安全性が高く、並行処理に優れているので、信頼性を重視する組み込みシステムに最適です。Adaは安全性と信頼性が必要なシステムで使用されます。Pythonは開発速度が求められる場合に便利です。Javaはクロスプラットフォーム対応が必要な環境で利用されます。
» 最も学ぶ価値のないプログラミング言語とは?

まとめ

PythonやJavaScript、Javaなどの言語は、それぞれ異なる分野に特化しています。言語を選ぶ際は、自分の目的や将来性を考慮しましょう。Web開発やアプリ開発、AIなど取り組みたい分野によって適した言語も変わってきます。自分のキャリア目標に合わせた言語を選び、学習を進めると効率的です。

プログラミングの世界は広く奥深いので、まずは興味のある分野から始めましょう。学びを続けると、理解が深まり自信につながります。
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